熱交換器って何?基本的な仕組みと利用目的について
熱交換器ってどんなもの?
熱交換器とは?
みなさん、「熱交換器」って何かご存知でしょうか?何となく聞いたことはあるけど、実際はどのようなものかわからないという方も多いのではないでしょうか?
まず、熱交換器の「熱」ですが、特性として高い温度の物体から低い温度の物体へと移っていくという性質があります。この性質を利用して、効率よく熱を伝導させる機器を熱交換器と呼んでいます。
わかりやすい例として、車のラジエーターが挙げられます。これは、エンジンが発する熱をラジエーター液で冷却することで熱交換を行っています。また、身近なものでは、冷蔵庫やエアコンなども熱交換器のひとつです。
熱交換器では、発生した熱を効率よく伝えるために、液体が使用されることが増えています。
熱交換器の種類
熱交換器にはいくつか種類があります。
代表的なものでは、「多管式熱交換器」というものがあります。この熱交換器は、液体→液体へ熱交換を行い、筒と管の中へ異なる温度の液体を流すことで熱交換を行うという特徴があります。
次に、「プレート式熱交換器」ですが、この熱交換器は、気体から気体、液体から液体の熱交換を行うことが可能です。プレス成形された金属製の薄い板を使用して熱交換を行います。プレートの素材は、チタンやステンレスなど耐食性の強いものが利用されます。
さらに、「フィンチューブ」という熱交換器もあります。フィンチューブとは、金属の管(チューブ)にフィンを取り付けた構造のものを指します。この熱交換器は、主に気体と液体、もしくは気体と気体の熱交換が可能です。仕組みとして、伝熱管の中に伝熱板を設置することで、伝熱管内の水・蒸気・油などの液体と、伝熱管外のガス・空気といった気体の間で熱交換を行うことが可能になります。
熱交換器のサービスを提供している企業は?
MDI株式会社
MDIでは、「熱交換を通じて世界を救う」という経営理念のもと、多くの熱交換器の商品を提供しています。主な熱交換器のサービスとして、企業に向けて省エネ提案コンサルティングを行い、熱交換器の導入の推進を行っています。
また、すでに設置済みの熱交換器の不具合の調整や、解析なども行っています。その他、熱交換器のメンテナンスの一環として、熱交換器の洗浄サービスも展開しています。
株式会社サンキエンジニアリング
サンキエンジニアリングでは、熱交換器や燃焼式脱臭装置の設計・製造を主に事業としている企業です。
代表的な製品として、プレート式熱交換器の「COMPAC」シリーズというものがあります。その他にも、ベアチューブ式熱交換器や、フィンチューブ式熱交換器、輻射式熱交換器などを取り扱っています。
東西商事株式会社
東西商事は、空調機器のを扱う専門商社で、熱交換器の製造・販売・メンテナンスをはじめ、空調機器の販売や国内製造業の海外調達・海外進出支援・貿易仲介業務、除菌・脱臭関連製品の販売など事業内容は多岐にわたります。
東西商事の熱交換器におけるサービスの大きなウリは、「熟練のサービスエンジニアによる、ワンストップサービス」であること。長年蓄積したノウハウを活かし、ブランド問わず「分解・洗浄」「改良作業」、「現地サービス」の実現を可能としています。
ジャパンクリーンプラント株式会社
ジャパンクリーンプランは、千葉県を拠点とし、ユニットヒーターの専門メーカーとして1975年に創業した会社です。現在は、工場や倉庫などで利用するユニットヒーター、井水式ユニットクーラー、熱交換器などを製造しています。
熱交換器の製造においては、主に、「プレートフィンタイプ」と、「エロフィンタイプ」を扱っています。
プレートフィンタイプは、その形状により伝熱面積を大きく取れるといった利点があります。
一方、エロフィンタイプは、エロフィンチューブを用いた熱交換器で、チューブ、フィンそれぞれにフィンを巻きつけるため、自由度の高い使い方ができます。
いずれも、蒸気、温水、冷却、熱媒油など、それぞれの仕様によって設計・製作を行っています。